Jan Manichのサッカー観戦記

「This Game」この試合に全集中

質高きステファノ・センシ

ボローニャ2ー0サンプドリア

トップ下で躍動する選手がいた。ステファノ・センシ。高い足元の技術力を見せ、ボールを受ける、ボールを捌く、動く、を繰り返した。シンプルなプレーは実は難易度がとても高い。しかし、彼はミスすることなく、攻撃を活性化させた。相手を背負った状態でもプレーの質を落とさない。反転して相手をかわす、丁寧に味方につなぐ。他の選手がそのリズムについてこれず、ゴールを奪うところまでは至らなかったが、素晴らしいプレーを披露した。

怪我が多くインテルではなかなか試合に出場することができなかった。来シーズンこそビッグクラブでフル稼働するセンシが見たい。

劇的

広島1ー0福岡(J1 8)

得点:柴崎

終了間際、ラストワンプレーでの決勝ゴール。試合途中から出場し、いつも安定したプレーを見せ、流れを変えてくれる選手のゴールだった。

福岡のスタイルは分かっていた。しかし、やはりゴール前は堅く、なかなか決定機を作らせてもらえなかった。そんなときでも自分たちのサッカー見失うことなく、我慢強く戦った。PK失敗はあったものの、劇的な勝利を収めた。

元々個々の能力は高い選手たちが揃っている。チームとして戦う戦術も身に着けた。もう怖いものはない。

 

満田(柴崎)永井(サン)森島

柏 東(茶島)青山(松本)藤井

佐々木 荒木 野上

大迫

圧倒

広島2ー0横浜(J1 7)

得点:森島✕2

オールコートマンツーマン。広島にとって横浜のサッカーは相性抜群だった。全てが横浜を上回り圧倒した。

横浜のキーパーを含めた最終ラインからのビルドアップに対して、ハイプレスを敢行。最初の15分間は難しい時間帯もあったが、その後、ことごとくボールを奪取し、チャンスを創り続けた。自分たちのサッカーを貫き、大きな勝利をつかんだ。

選手たちが迷いなく躍動している。連勝し、雰囲気も良い。次節以降も期待したい。

 

満田(東)永井(サン)森島(柴崎)

柏(浅野)野津田(青山)塩谷 藤井

佐々木 荒木 野上

大迫

初勝利

湘南0ー1広島(J1 6)

得点:満田

ようやく一歩踏み出せた。非常に大きな勝利となったことは間違いない。

美しい勝ち方ではなかったかもしれない。しかし、選手全員が負けられないという気持ちを前面に出していた。

前線はプレスバックでボールを奪い、中盤は豊富な運動量でチームのエンジンとなった。サイドは積極的なプレーで貴重なゴールをもたらし、ディフェンス陣は体を張りゴールを守った。球際のバトルで逃げることなく我慢強く90分間戦った。勝利に値するプレーぶりだった。

粘り強く戦えている。魂も感じる。そして念願の初勝利も手にした。ここから巻き返しだ。

 

森島(住吉) 永井(サン)浅野(柴崎)

満田(東)野津田(青山)塩谷 藤井

佐々木 荒木 野上

大迫

課題

広島1ー2清水(ルヴァンカップ 3)

得点:住吉

課題となっているセットプレーの守備にまたほころびが出た。開幕から不用意な失点が続いている。

清水の新ストライカーにゴールを許したあと、ゴールから距離のあるフリーキックで簡単に2失点目を献上した。藤井が攻撃的な選手とはいえ、その対応はあまりにもお粗末だった。2点を追いかけることは当然難しい。1点差まで詰め寄るもまたも敗戦となってしまった。

この日はルヴァンカップではあるが、前の試合から1週間空き、出場可能なベストメンバーを組んでの戦いだった。次節のリーグ戦初勝利へ向け弾みをつけたかったのが本音だろう。しかし、終わった試合は切り替えるしかない。改善できるところは改善し、次に向けて調整してほしい。まだまだ戦いは始まったばかりだ。

 

森島(満田)サン(永井)柴崎(浅野)

東 野津田(柏)青山(野上)藤井

塩谷 荒木 住吉

大迫

得点

広島0ー2川崎(J1 5)

だれが得点を奪うのか。大きな課題となっている。

この日も王者相手に真っ向勝負を挑み、内容では互角の勝負だった。しかし、終わってみれば結果は完敗。チームの戦術はほぼ浸透している。得点さえ奪えれば、もっと多くの勝ち点を築いていてもおかしくない。

ストライカーが不在と言ってしまえばそれまでだが、今いるメンバーで戦うしかない。ファイナルサードでのプレー選択。クロスボールの質。ゴールへの入り方。ラストパスの質。シュートの精度。どれも物足りなく感じる。

昨シーズンに比べると内容は格段に向上し、試合は見ていて本当におもしろい。後はゴールだけだ。サッカーにおいて最も難しい局面であることは重々承知しているが、改善を求めたい。

 

森島(仙波)サン(鮎川)浅野(柴崎)

満田(東)野津田 塩谷 藤井

佐々木 荒木 野上(住吉)

ミス

広島1ー2東京(J1 4)

得点:鮎川

ミスに大きな代償を払うこととなった。

注意深くプレーしなければならない時に大きなミスを犯してしまった。フリーキックから失点後のキックオフからすぐさま2失点目を喫した。

試合は広島が立ち上がりからアグレッシブなプレーを見せた。自陣背後のスペースを恐れず勇敢に自分たちのサッカーを披露した。終盤は前節同様相手を押し込み攻勢をかけた。そして、塩谷がボールを運びスルーパス。反応した鮎川が今季初ゴール。将来のストライカー候補が才能の片鱗を示した。

負けはしたが、悲観する内容ではなかった。スキッベ監督を信じ、今後も自分たちのサッカーを貫いてほしい。必ずや結果はついてくるはずだ。

 

森島 サン(鮎川)浅野(柴崎)

満田(川村)野津田 塩谷 藤井

佐々木 荒木 野上(青山)