セリエＡ最強のＣＢブレーメル

ミランートリノ（10）

最後尾中央に位置取り、基本的にはジルーを徹底マークするが、ディフェンシブサードを全てカバーし、ミランの攻撃陣に仕事をさせなかった。個人の判断でラインを深くしたり、前に出ていって潰したり、圧巻のパフォーマンスだった。プレミアリーグに行くことなく長くセリエＡで活躍してほしい。

試合は開始早々にセットプレーで失点したものの、その後はいつもどおり１対１で負けない強さを発揮し、流れの中では、ミランにチャンスをほとんど作らせなかったトリノ。しかし、やはり攻撃に課題が残る内容となった。ファイナルサードで違いを生み出すためのプレーの質が足りていない。ブレカロの成長を待つのか、ルキッチを２列目で起用するのか、サナブリアの潜在能力に頼るのか。

戦術は浸透し、チームの基盤はしっかりとしている。守備は安定し、逞しい選手が揃っている。今後の攻撃面での飛躍に期待したい。