Jan Manichのサッカー観戦記

「This Game」この試合に全集中

2021-01-01から1年間の記事一覧

してやったりビセンテ・モレノ

エスパニョールーレアルソシエダ(15) 前半は442のソリッドな守備布陣でペナルティエリア内への侵入を防いだ。後半は押し込まれる展開が続き、ハーフスペースを攻略され、ゴール前までボールを送り込まれる回数が増えたが、しっかりとゴールを守る守備が…

ビセンテ・モレノの戦略

バルセロナーエスパニョール(14) 戦術的に振る舞いチームとしてしっかりと機能していたエスパニョール。基本システムは4141だが自陣でブロックを固める時はアンカーが最終ラインに入り541を形成する。攻撃的な選手を残しつつ、前半はしっかり守ろう…

中国代表の組織的な守備

中国ーオーストラリア(AFCアジア予選) ここまで勝点が伸びていない中国だが、この日、前節と同様に442の布陣でボールを基準にした組織的な守備でしっかりとオーガナイズされていた。失点のリスクを減らし、クオリティの高い選手たちによるカウンター…

魅力的なイタリア代表サッカー

北アイルランドーイタリア(WC欧州予選) 北アイルランドは堅守だった。イタリアは丁寧にボールをつなぎ、相手ディフェンスラインの背後を果敢に狙い、90分間攻め続けたが、得点を奪うことはできなかった。 しかし、ベストメンバーを揃えることができな…

崩せなかったイタリア代表

イタリアースイス(WC欧州予選) どちらもチームで組織的に振る舞い代表戦とは思えないような素晴らしい戦いを披露した。拮抗したゲームであったが、試合終盤にイタリアがPK獲得。しかし、ジョルジーニョが大きく枠を外し、引き分けのまま幕を閉じた。 …

仕事を全うしたクルニッチ

ミランーインテル(12) この日トップ下で出場したクルニッチの仕事はインテルのレジスタ、ブロゾビッチを抑えること。そしてこの試合ブロゾビッチを経由したビルドアップをほぼ遮断した。ネガティブトランジションの局面でカウンターを受ける場面は多々あっ…

やはり強いヴェネツィア

ヴェネツィアーローマ(12) ディフェンダーを1枚削り、前線の枚数を増やして捨て身の布陣でヴェネツィアに乗り込んできたローマ。ヴェネツィアはその前がかりなローマに対し、セットプレーから先制点を奪い、その後もカウンターから多くのチャンスを作った…

じゃない方ヘンダーソン

エンポリージェノア(12) 知ってほしい選手がいる。その名はヘンダーソン。もちろん名門リバプールのカピターノではない。エンポリのリアム・ヘンダーソンだ。彼は相手ディフェンスに捕まらないポジションを取り、ボールを受け、少ないタッチで捌き、また動…

神ズラタン降臨

ローマーミラン(11) 人間ではないことは間違いない。40歳でトップレベルでプレーし、違いを生み出せる選手はいない。イブラヒモビッチはこの日全てのチャンスに絡み、ハイパフォーマンスを披露した。ポストワーク、背後への抜け出し、フィニッシュ。どれ…

ゴッティ監督のプランニング

インテルーウディネーゼ(11) 5-2-3の陣形を取り、守備を整備し、インテルの良さを消した前半はプラン通りだったはずだ。選手全員が規律を重視しプレーしていた。だが後半、攻撃的な選手の投入後、チーム全体のコンパクトさは失われ、立て続けに2失点を…

小さな巨人マキシム・ロペス

ユヴェントスーサッスオーロ(10) 後半アディショナルタイム。1人ゴールに向かって走り出した選手がいた。それも中盤の底から。その選手の名はマキシム・ロペス。 この日アンカーの位置にポジションをとり、90分フル稼働した。後方からのビルドアップを…

セリエA最強のCBブレーメル

ミランートリノ(10) 最後尾中央に位置取り、基本的にはジルーを徹底マークするが、ディフェンシブサードを全てカバーし、ミランの攻撃陣に仕事をさせなかった。個人の判断でラインを深くしたり、前に出ていって潰したり、圧巻のパフォーマンスだった。プレ…

これぞカルチョ

インテルーユヴェントス(9) イメージしていたカルチョがそこにはあった。今シーズンからセリエAを毎節数試合見てきているが、ユーロでの代表チームの躍動も含め最近のイタリアサッカーは興味深いと感じていた。格上相手にハイプレスを仕掛けるチームもあ…

エンポリの4-3-1-2システム

サレルニターナーエンポリ(9) 極上の13分間だった。オフサイド判定となったサレルニターナのゴールも入れれば13分間で4ゴールを見ることができた。 試合はエンポリが序盤でサレルニターナを制圧し、前半で4ゴールを奪い、試合を決めた。後半はリベリ…

強力なヴェネツィア

ヴェネツィアーフィオレンティーナ(8) 格上のフィオレンティーナ相手に見事な勝利を収めたヴェネツィア。この試合がヴェネツィアでのデビュー戦となったセルヒオロメロがチームに落ち着きをもたらした。元々、質の高い選手たちがいて、中盤にアンパドゥが…

ユヴェントス3戦連続ウノゼロ

ユヴェントスーローマ(8) 両チームともにフィジカル及びテクニックレベルが高く、新監督の元、チームスタイルの成熟度も増してきている。この試合ユヴェントスは左右の幅を大きく使い、サイドチェンジを繰り返し、ゴールを奪った。守備でも全選手の足がし…

ラツィオの逆転弾

ラツィオーインテル(8) 1ー1で迎えた試合終盤、インテルの選手がピッチ内で倒れていたが、ラツィオがプレーを続け、ゴールを奪った。物議を醸すゴールだったかもしれない。 このようなシーンはよく見るが、私はプレーを続けるべきだと思っている。審判へ…

若きイタリア代表勝ち切る

イタリアーベルギー(NL3位決定戦) スターティングメンバーには主力が抜け、若い選手たちが並んだ。既にワールドクラスへの仲間入りをしている選手たちもいるが、まだまだ成長の余地のある選手たち。経験を積むには絶好の機会だった。 全後半ともに最高の…

イタリア代表のプレスはまらず

イタリアースペイン(NL準決勝) イタリアは開始からハイプレスを仕掛けるも、ことごとく間を抜かれ、ハーフスペースも自由に使われた。全てが後手後手に回り、センターバックもサイドに釣り出され、失点を喫した。 しかし、退場者を出してからのイタリアは…

強いミランが帰ってきた

アタランターミラン(7) 開始早々の先制点。前半終了間際の追加点。後半のダメ押し点。その後、試合終盤に2失点したものの、完璧な試合運びを見せたミラン。ここまで安定した戦いを続けている。 セリエAがおもしろい。どのチームがスクデットを取るのか。…

ナポリ開幕7連勝

フィオレンティーナーナポリ(7) PKとFKでゴールを奪い、逆転勝利を飾ったナポリ。アウェイの地で好調フィオレンティーナとの対戦であったが、しっかりと勝ち切った。戦力も揃っており、攻守に隙のない好チーム。スパレッティ監督のもとスクデットに向…

インテルの堅いゴール前の守備

サッスオーローインテル(7) 序盤からサッスオーロのハイプレスに苦戦し、ボールロストを重ね、失点してしまったインテル。この展開はヴェローナ戦に似ていた。予想通り、後半に4枚替えをしてから勢いはインテルへ。見事逆転勝利を飾った。 この日感心した…

トリノのマンツーマン

トリノーユベントス(7) トリノダービー。前半トリノは圧倒的なプレスで全選手がユベントス相手に1対1で優位に立ち圧倒した。しかし、ここ最近調子を上げてきているユベントス。守勢に回っても粘り強い守備で対応し、トリノは得点まで至ることはできなか…

アンパドゥの存在

カリアリーヴェネツィア(7) スタメンにアンパドゥの名前があった。ここにいたのかアンパドゥ。ミラン戦を見て、もう一人中盤に能力のある選手、攻守に渡って貢献できる選手がいればと思っていた。彼はうってつけの存在だ。 今節は60分弱の出場であったが…

貪欲なインモービレ

ラツィオーローマ(6) まさにダービー、打ち合いとなった熱い試合だった。道半ばの両チームが今できることをやりきったナイスゲーム。 今日特に印象的だったのがチーロ・インモービレ。攻められている時も常に相手にとって嫌なポジションをとり、守から攻の…

マリノフスキーは最高級

インテルーアタランタ(6) ザ・好ゲーム。どちらにも勝利の可能性があり、両チーム持ち味を出し尽くした。最後のアタランタのゴールの取り消しは納得がいかないが、両チームが常にゴールに向かい攻め続けた。 その中でもマリノフスキーのプレーは美しかった…

善戦したヴェネツィア

ミランーヴェネツィア(5) 好調のミラン相手にしっかりとブロックをつくり、中央を固め、チーム全体で良い守備をして粘りを見せた。後半にはヨンセン、アラーム、アンリの3トップが鋭いカウンターを見せチャンスもつくった。 後半のピオリの3枚替えにより…

正真正銘のルーカストレイラ

フィオレンティーナーインテル(5) 久しぶりに本来のルーカストレイラを見た。アンカーでの出場だったが、チーム戦術のオールコートマンツーマンを実践し、相手のビルドアップ時は相手アンカーまでプレスをかけ続けた。また、ボールを失わず、ボールを前に…

カルルがチームを活性化

ユーベーミラン(4) この日のミランの足は重かった。開幕戦からハードに仕事をしてきた選手たち。そしてミッドウィークにはCLでリバプールと対戦した。それに加えて怪我人多数。また、ユーベが本調子ではないとはいえ、アウェイの地での戦い。負ける言い…

ボローニャのサッカー

インテルーボローニャ(4) キックオフからアウェイのボローニャがボールを保持し、ゴールまで迫ることを試みた。 しかし、インテルの初めてのカウンターで失点。その後もカウンターを受け続け、試合開始30分で0ー3で万事休す。広大なスペースを与えてし…