光るポチェッティーノ采配
PSG 3 ー 2 ライプツィヒ(CL3)
マンチェスターシティを下し、1つチームとしての形を作った前節。グループステージ第3戦の相手はこれまでの対戦相手とタイプは全く違うが、特徴のはっきりとしたチーム。PSGがどのように戦ったのか振り返っていきたい。
システムは前節同様433ではあるが、ネイマールが怪我のため欠場。代わりにドラクスラーが左ウイングに入った。
予想通りハイプレスマンツーマンを仕掛けてくる相手に対し、立ち上がり、相手ディフェンスの背後の広大なスペースを利用し、カウンターからゴールを奪う。2連敗中の相手に対し、簡単な試合になるかと思われた。しかし、相手のマンツーマンは衰えていくどころか、次第に力を増し、終始PSGの選手たちに圧力を与え続けた。そして奪ったボールを素早く前線へ運ばれ、PSGは多くのピンチを迎えた。相手の攻撃にうまく対応することができず、前半で同点にされ、後半には逆転弾を許してしまった。
ここでポチェッティーノ監督が動く。ダニーロとワイナルドゥムを投入、システムも532に変更し、ダニーロを中央センターバックに配置した。これで相手の縦へ速い攻撃も3人のセンターバックが後ろで待ち構え対応し、その結果、相手のウイングバックに対しても両サイドのハキミとメンデスがしっかりとアプローチすることができるようになり、守備が格段に安定した。
そして、前向きで奪ったボールは2トップのメッシとエンバペに送り、ゴールに迫った。魔法がかかったかのようにチームが生き返り、あっという間に2得点を奪い再逆転に成功し、試合を終わらせた。
負けているときに前線の枚数を増やすのではなく、後ろの枚数を増やすことによって2ゴールを奪った。
ポチェッティーノ監督の並外れた戦術眼にあっぱれ。
スタメン
ドラク(ケーラー)、エンバペ、メッシ
ゲイェ(ダニーロ)、ヴェラ、エレーラ(ワイナ)
メンデス、キンペ、マルキ、ハキミ
ナバス