新たに中盤に君臨したボス 岩尾憲
川崎0ー2浦和(スーパーカップ)
昨季のJリーグ王者と天皇杯王者が激突するシーズン開幕前の闘い、富士フィルムスーパーカップ。
選手が海外へ引き抜かれながらも素晴らしいサッカーを披露し続けてきた川崎。
そして、リカルド・ロドリゲス監督の元、着実に成長している浦和。
どちらが開幕に向けて好スタートを切るのか。注目の大一番だ。
試合の火蓋を切ったのは浦和だった。スローインから右サイドを突破し、クロスを江坂が合わせ先制ゴール。その後はボール支配は川崎に譲るものの、高い位置での守備、低い位置での守備を使い分け、前線の選手も含め全員がハードワークを続けた。試合終盤にカウンターから江坂がこの日2点目となる追加点を挙げ、試合を終わらせた。
この試合で特筆すべきは、リカルド・ロドリゲス監督の愛弟子、新加入の岩尾憲だ。試合の理解力が高く、全体のバランスを取り続け、働き続けた。ボールホルダーに対してのアプローチ、自分のいるべきポジションに戻るスピード、展開力、ボールキープ。フル稼働した。今何をやるべきか完璧に理解しており、物凄く良い選手。フィジカル能力は決して高くないが、センターのポジションでお手本となる最高の選手だった。
浦和はこの勢いでJ1リーグで結果を残すことができるか。
川崎は新たに加わった選手たちのポジション配置の最適解を見出し、強い川崎を継続できるのか。
今シーズンのJ1リーグに要注目だ。